タイミングプーリ―を用いた5インチゲージの駆動機構
従来の5インチゲージ電車駆動システムでは、駆動機構にチェーン・スプロケット機構を用いていましたが、高速走行時に駆動機構から「ガラガラガラ...」と大きい騒音が響いていました。
5インチゲージ電車の運転時は自作VVVFインバータによる変調音を響かせるのも楽しみ方のひとつですが、せっかくの変調音が駆動機構の騒音で搔き消されてはもったいないです。なので、騒音低減のためタイミングプーリ―・タイミングベルトを用いた駆動方式に変更します。
チェーン・スプロケット機構の分解
分解前の状態がこちら。
チェーンとスプロケットを取り外します。ピローブロックを固定するボルトを緩めて車輪を取り外し、片側のプレート車輪とスプロケットを車軸から分解します。速度センサー用のスプロケットと誘導モーター軸のスプロケットも取り外し、チェーンを撤去します。
プレート車輪の内側にはバックゲージを割り込まないようにCリングを取り付けてあるため、これも専用工具で一旦外します。
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タイミングプーリ―とタイミングベルトの取り付け
新設するタイミングプーリ―がこちらです。
このタイミングプーリ―を車軸、誘導モーターの軸に取り付けます。タイミングプーリ―を軸にイモネジでしっかりと固定し、車軸のCリングを元に戻します。
タイミングプーリ―にタイミングベルトをかけて、テンションを調整しながらピローブロックを元の位置に再固定します。
固定が完了しました。センサー軸がフリーとなっていますが、一旦センサーは使用停止にして、しばらくVVVFインバータによる制御は開ループとします。
タイミングプーリ―・タイミングベルトへの交換が完了したので、早速動作させてみましょう。
試しに誘導モーターを回転させてみると、駆動音が劇的に静かになっていました。(元動画はこちら)
タイミングプーリ―・タイミングベルト機構への交換は、騒音低減にかなり効果的ですね。