ワンハンドル型マスコンを自作してみた
自作のVVVFインバータ装置へ、トルク指令値等を入力するためのヒューマンインタフェース(コントローラ)として、ワンハンドル型マスコン(主幹制御器)を製作しました。マスコンハンドルの製作手順をご紹介します。
マスコンハンドルの機構と回路の作り方
まずハンドル機構を製作しました。操作者がハンドルを動かしたとき、ギアを介してロータリースイッチの接点を切り替えます。アルミ材・金属スペーサ・樹脂製歯車・ロータリースイッチを組み合わせています。
ロータリースイッチの端子間にカーボン抵抗器をひとつずつ、はんだ付けします。これにより、抵抗により分圧された電圧信号をマイコンに読み込ませることができます。実際に使用する際は、3本の信号線を主制御装置に接続します。
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ハンドル機構やスイッチ類の取り付けができるように、アルミ製の外箱を加工します。電動ドリルを使用し、外箱側面に3mmの穴加工を行いました。また、抵抗制御器用のレバーサスイッチを外箱天板の右側に取り付けるため、干渉する部分に切り欠きを作っています。
ハンドル機構はM3のネジ4本で外箱に取り付けました。ハンドル操作時に力がかかる部分なので、ばね座金を介してしっかり固定し、ゆるみを防止します。
ハンドル機構を取り付けた状態です。右側に広いスペースが空いていますが、天板に取り付けるスイッチに接続する端子台などを今後追加する予定です。
天板についても穴加工を行います。マスコンハンドルが通る部分の四角形の穴と、キーロックスイッチ・レバーサスイッチ用の穴を空けています。ハンドル位置を示すシールを貼り付けることで、マスコンハンドルらしくなってきました。
シャーシに天板を取り付け、握り部の樹脂部品を追加することで、とりあえず完成です!汎用性を高めるために、今後も改良していきます。